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節税・シミュレーション

iDeCoの節税の仕組みとは?3つの税制メリットをわかりやすく解説

中村 恵子 / 更新:2026-06-24
iDeCoの節税の仕組みとは?3つの税制メリットをわかりやすく解説
「iDeCoは節税になる」と聞いても、どこがどう得なのか、いまいちピンとこない人は多いです。結論から言うと、iDeCoの節税は『積立時・運用時・受取時』の3段階すべてで効きます。なかでも一番効くのは、掛金が全額所得控除になる積立時の節税です。
  • iDeCoの掛金は全額が所得控除になり、所得税と住民税が下がる。
  • 運用で出た利益(分配金・値上がり益)には税金がかからない。
  • 受け取るときも退職所得控除または公的年金等控除が使える。
  • 掛金は月5,000円から1,000円単位で、上限は職業や年金の加入状況で異なる。
  • 節税効果の大きさは、その人の所得(税率)で変わる。

iDeCo 節税 仕組みの結論

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iDeCoの節税は、掛金を出すとき・運用しているとき・お金を受け取るときの3か所で税金が軽くなる仕組みです。

私はFPとして8年、確定拠出年金の相談を受けてきました。自分でもiDeCoを運用しています。相談現場で一番反応がいいのは、やはり積立時の所得控除です。

理由はシンプルで、運用がうまくいくかどうかに関係なく、掛金を出した時点で確実に税金が戻ってくるからです。運用益の非課税は「増えたら得」ですが、所得控除は「出した瞬間に得」が確定します。

iDeCoは老後資産を作るための年金制度です。短期の節税だけを狙う制度ではなく、原則60歳まで引き出せない点を理解したうえで使うのが前提です。

iDeCoは個人型確定拠出年金のことで、加入者が掛金を出し、自分で運用商品を選び、原則60歳以降に受け取る私的年金です。

1.積立時:掛金が「全額所得控除」!

iDeCoの掛金は全額が「小規模企業共済等掛金控除」の対象になり、その分だけ課税所得が下がって所得税と住民税が安くなります。

1.積立時:掛金が「全額所得控除」!

ここがiDeCo最大のメリットです。掛金がそのまま所得から引かれるので、控除される金額に税率をかけた分だけ税金が減ります。

所得税の税率は5%〜45%、住民税は一律10%です。だから同じ掛金でも、所得が高い人ほど戻りが大きくなります。

課税所得と税率の関係(掛金控除が効く幅)
所得税は所得が上がるほど税率が上がる累進。住民税は所得にかかわらず一律10%。
税目税率
所得税5%〜45%(所得で変動)
住民税一律10%

たとえば所得税率10%の人なら、所得税10%+住民税10%で、掛金のおよそ20%が税金として軽くなる計算になります。月2万円の掛金なら年24万円、その2割で年間4.8万円ほど。これが運用成績に関係なく毎年効きます。

正直に言うと、投資に不安がある人ほど、この『確実な戻り』の価値は大きいです。

2.運用時:分配金などの運用利益が「非課税」!

iDeCoの中で出た運用益(値上がり益・分配金など)には税金がかからず、まるごと再投資に回せます。

2.運用時:分配金などの運用利益が「非課税」!

通常の投資では、上場株式や投資信託の譲渡益・配当に20.315%の税金がかかります。iDeCoならこれがゼロです。

差は地味に見えて、長く運用するほど大きくなります。税金で引かれずに利益が次の利益を生むからです。いわゆる複利が削られない。

運用益にかかる税金の違い
口座運用益への課税
通常の証券口座(課税口座)20.315%
iDeCo非課税(0%)

ただし非課税の恩恵は、当然ながら利益が出てこそ。元本確保型ばかりで増えなければ、この章のメリットはほぼ出ません。私は運用益非課税を活かすなら、投資信託をある程度組み入れる前提だと考えています。

3.受取時:受取方法に関わらず一定額まで「非課税」!

源泉徴収票で一瞬判明!iDeCoの驚愕の節税効果
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iDeCoは受け取るときも、一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除が使え、一定額まで税金がかかりません。

受け取り方は大きく2つ。まとめて受け取る一時金か、分割して受け取る年金か。どちらを選んでも対応する控除が用意されています。

iDeCoの受取方法と使える控除
受取方法使える控除
一時金(まとめて)退職所得控除
年金(分割)公的年金等控除

注意してほしいのは、退職金が別にある会社員です。会社の退職金とiDeCoの一時金を同じ年に受け取ると、退職所得控除を取り合う形になり、思ったより税金が出ることがあります。ここは相談現場で一番つまずく所です。

受取時の節税は『無条件で全額非課税』ではありません。退職金との重なりや受取年で税額が変わるため、受け取り方は60歳が近づいたら必ず試算しておくのが安全です。

iDeCoの「3つの税制メリット」って何?

iDeCoの税制メリットは、積立時の所得控除・運用時の非課税・受取時の控除の3つです。

iDeCoの「3つの税制メリット」って何?

これまでの3章をまとめると、入口・途中・出口のすべてで税金が軽くなる、という構造になっています。

iDeCoの3つの税制メリット
タイミング内容
積立時掛金が全額所得控除(所得税・住民税が軽減)
運用時運用益が非課税で再投資できる
受取時退職所得控除または公的年金等控除の対象

私が説明するときは「3段ロケット」と呼んでいます。どの段も効くけれど、推進力が一番大きいのは1段目の所得控除です。

iDeCoとは?積み立てたお金を60歳以降に受け取れる制度

iDeCoは、自分で掛金を出して運用し、原則60歳以降に受け取る私的年金制度です。

iDeCoとは?積み立てたお金を60歳以降に受け取れる制度

加入できるのは原則65歳未満。掛金の拠出は原則60歳までで、受け取りは60歳以降になります。

国民年金や厚生年金の加入者がiDeCoに出した掛金は、社会保険料控除ではなく所得控除として扱われます。これが節税の直接の根拠です。

2024年12月以降は、企業年金の有無にかかわらず事業主証明書の提出が不要になり、手続きが少し楽になりました。

一番大事な前提:iDeCoのお金は原則60歳まで引き出せません。教育費や住宅資金など、途中で必要になるお金まで入れないこと。

iDeCoの3つの税制メリット

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3つの税制メリットの効き方は人によって違い、所得が高いほど積立時の節税が大きく、運用期間が長いほど非課税の効果が積み上がります。

掛金は全額所得控除。運用益は非課税で再投資。受取時も控除の対象。この3つはそれぞれ独立して効きます。

逆に言えば、所得がほとんどない人は1段目(所得控除)の恩恵が小さくなります。そこは正直にデメリットとして押さえておくべき点です。

iDeCoの月々の上限額は職業によって異なる

iDeCoの掛金は月5,000円から1,000円単位で設定でき、上限は加入区分によって月12,000円・20,000円・23,000円・68,000円のいずれかになります。

iDeCoの月々の上限額は職業によって異なる

上限が一番高いのは自営業・フリーランス(国民年金第1号)で、月68,000円。会社員や公務員は、勤務先の企業年金の有無で上限が変わります。

iDeCoの掛金(最低額・上限)
上限の具体額がどの区分に当たるかは、勤務先の企業年金の加入状況で決まります。自分の区分は加入前に必ず確認を。
項目金額
最低額月5,000円(1,000円単位)
上限額月12,000円・20,000円・23,000円・68,000円のいずれか

掛金の納付は原則口座振替で、拠出した月ごとに所得控除の対象になります。会社員は年末調整、自営業者は確定申告で控除を申請します。

私の率直な意見としては、上限いっぱいを目指す必要はありません。60歳まで引き出せないお金なので、無理のない金額から始めて、家計に余裕が出たら増やすのが現実的です。

よくある質問

相談現場でよく聞かれる質問を、起点になる疑問のまま3つにまとめました。

よくある質問

iDeCo 節税 仕組みとは?
掛金を出すとき・運用しているとき・受け取るときの3段階で税金が軽くなる仕組みです。掛金は全額所得控除、運用益は非課税、受取時は退職所得控除または公的年金等控除が使えます。
iDeCo 節税 仕組みの費用は?
掛金は月5,000円から1,000円単位で設定できます。これとは別に、加入時や運用中に国民年金基金連合会・事務委託先金融機関の手数料と、各運営管理機関ごとの手数料がかかります。手数料は金融機関で異なるため、口座を選ぶ前に比較してください。
iDeCo 節税 仕組みの始め方は?
運営管理機関(金融機関)でiDeCoの口座を開設し、掛金額と運用商品を決めて口座振替で積み立てます。控除はその後、会社員は年末調整、自営業者は確定申告で申請します。2024年12月以降は事業主証明書の提出が不要になりました。

最後にひとつだけ。iDeCoは『始めたら正解』ではなく、自分の区分・上限・受け取り方まで決めて初めて効果が出ます。まずは自分の掛金上限と、所得税率を確認するところから始めてください。

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中村 恵子

ファイナンシャルプランナー(CFP®) ・ 確定拠出年金相談歴8年

FPとして中小企業の従業員向けに確定拠出年金の導入支援を行ってきた経験をもとに、制度の仕組みから実際の節税効果まで自分で試して確かめたことだけを書いています。

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中村 恵子
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